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ぴったり収めるオーダー家具の設計のコツとは

《木枠には要注意》


オーダー家具は好みのデザインを実現できることだけが魅力ではありません。
サイズも詳細に決めていくことができるため、配置させたい場所にぴったり収めることができるのです。
しかし、しっかりと測定しなければぴったりに収まりません。
作ってからサイズが合わなかったということがないように、ぴったり収めるコツを知っておきましょう。
コツの一つは、スペースの測り方です。
壁から壁間、壁から家具間など左右のスペースを測る必要がありますが、注意しなければならないことがあります。
それは、壁の下に周りブチとも言う木枠がないかです。
木枠があるとその内側から測ることになり、オーダー家具はそれよりも小さくなければ収まりません。
何度も作り直すと費用もかさんでくるため、木枠には要注意です。

《測定する場所》


測定する場所は手前の幅の上下、奥の上下の4箇所です。
お部屋の内装は完璧に見えても微妙な傾きや歪みがあることもあるため、考慮しなければなりません。
全体のスペースからマイナス5〜10mmで考えるといいでしょう。
よりぴったりに収める場合は2、3mmでも問題ありませんが、万が一の時のことを考えると最低でも5mmはみておいたほうがいいです。
5mmになると左右は2.5mmとなり、見た目もぴったりと収まっている印象を与えます。
スペース実装値と同じサイズでオーダー家具を作らないようにしましょう。
高さを決めるコツは、幅を測る時と同じように手前の左、右の高さ、奥の左、右の高さの4箇所です。
どこかが下がっていたり床が傾いていることも考慮して、高さを決めていく必要があります。
天井まで高いものを作る際は、上下、2分割で設計していくのが一般的です。
なぜなら、自宅の中に搬入できない恐れがあるからです。
横倒しにして運ぶことができても、天井につっかかり立てることができない場合もあるため、注意してください。
特に、ドア枠やドアを開けた状態でどれくらいスペースがあるのか把握しておくことが大切です。
どこをどのように測定するべきかわからないときは、業者に相談しながら測っていくことをお勧めします。